社会人になって早くも5年が経つ。私は既に2回の転職をしているが、無線通信業界で働いているため、いくつかの資格を取得してきた。ここでは紹介できるレベルも考慮して、第一級陸上無線技術士、第一級アマチュア無線技士、航空無線通信士について経験談を交えて対策を書いていきたい。
資格について
- 第一級陸上無線技術士:放送局(テレビ、ラジオ)、固定局、無線標識局などの無線設備
- 第一級アマチュア無線技士:アマチュア無線局の無線設備
- 航空無線通信士:航空運送事業用航空機に開設された航空機局、 この航空機と通信を行う航空局などの無線設備
(電波利用ホームページより参照)
所有資格によっては一部の試験科目の免除があるが、私はそれが使えなかったので、毎回全科目を受験した。一陸技があれば空港以外の業務で無線資格で困ることはないと思う。一般的に難易度としては「一陸技」が一番難しく感じたが、他の資格も油断はできず少なからず1か月程度の勉強期間は必要だろう。
試験対策
いずれの資格試験対策も共通して大いに効果があったのは。過去問を繰り返すことだ。各資格の科目別対策も関係ない。必要なのは過去問1冊だけだ。半分以上は過去問からの類似問題だ。
1.過去問を解く(どの過去問集も1冊3~5回分は入っていると思う。)
2.最初は全く手も付けられないと思うが、回答を写して理解する。分からないところはググるだけでもだいぶ理解が早まる。
3.正解した問題は印をつけておく。
4.繰り返し解きなおす。印が3つつけば、本番で類似問題が出題されても正答できるだろう。全ての問題を3回正解するくらいは続けたい。
航空通の英語以外は、大学入試のような大門はないので、出勤前や昼休み、通勤時間、就寝前の隙間時間を活用するだけでも毎日10~20問は解くことができる。因みに私は、毎日に各科目を5問ずつ解いていた。
もっとアドバイスするとしたら、法規科目は正しい条文と見比べて確認しておこう。問題数が少ないうえに、1問の配点が高いが怖い。
航空通の英語は、英検2級レベルであれば問題ない。しかし、リスニングは7問中3問以上を正答しないと足きりで不合格になってしまう。内容は、航空関係が多いので、航空業界でよく使われる英単語を覚えておこう。最後の電気通信術ではフォネティックコードのリスニング後に面接官の前で渡された紙を見て暗唱する。制限時間があるが、普通に話していれば間に合うので、落ち着いて回答しよう。
資格でキャリアは更に開ける
企業によっては無線資格でキャリアアップだけでなく、資格手当もあり嬉しい。そして、これらの資格は生涯有効だ。更に、仮に不合格になってしまっても期間内であれば科目合格を受けた科目はパスできる。セーブ状態から挑戦できるのだ。
日々、仕事でいっぱいの傍らでスキルアップに取り組む姿は非常に頼もしく美しい。私も日々自分をアップデートしていきたい。