【バロックの調べ】ビーバーという作曲家について

音楽活動

もうすぐ3月だ。この時期、私がかつて習っていた地元のバイオリン教室の発表会がある。先生からのレッスンはしばらくになるが、3年ぶりに参加することに決めた。
独奏で弾く曲はビーバーの「パッサカリア」という曲だ。発表会まではバロックに没頭していきたい。2021-22年にリュートやヴィオラ・ダ・ガンバ奏者とコラボし、ジョン・ダウランドの曲等の演奏以来の古楽だ。
今回は、作曲家のビーバーについて記していきたい。

ハインリヒ・ビーバー

年代:1644年8月5日-1704年5月3日
ビーバーは、オーストリアのヴァイオリニストで作曲家だ(出身は元チェコ)。バッハよりも40年ほど前に生まれており、彼からしたらおじいちゃんだ。オーストリアやドイツで優れたヴァイオリンニストと活躍しているビーバはスコルダトゥーラと呼ばれる奏法をしばしば取り入れていることで知られている。
バイオリンは通常、開放弦(低い弦からソ-レ-ラ-ミ)で調弦するが、スコルダトゥーラでは、開放弦以外でソ-レ-ラ-ミを合わせることで、通常では弾きにくい音の組み合わせや繋がりを容易に実現する。これにより、バイオリンでの表現がより深くなる。バロックバイオリンで演奏できれば尚更だ。

パッサカリアについて

パッサカリアとは、バロック時代(古楽を含む)に発達した三拍子の変奏曲で、低音に同じ旋律を繰り返す。更にその旋律の一回ごとに上声部が変奏を続けるのが特徴である。
ビーバーのパッサカリアは重音が多い。分の6拍子でト短調。演奏時間にしておよそ9分前後。その間ずっとG-F-E-D(ソ-ファ-ミ-レ)という下行の音型が65回繰り返される。繰り返しのフレーズが多いが、各々のフレーズが美しい余韻を残している。
これを意識して練習にとりかかると、確かに多様な重音やリズムの中にはいつもG-F-E-D(ソ-ファ-ミ-レ)の音をひたすら繰り返していることに気づいた。

また、練習を通して
・全体的に音程が低くなりがち。
・バロックの余韻が残せていない。音が遠くに飛んでいない。
・ボーイングが弦と直角になっていない。
・こじんまりとした演奏になってしまっている。

という課題に気づいた。これらを克服して発表会までに完成させていきたい。
発表会前後には、演奏動画も掲載しようと思います!
音楽家のみなさん、それ以外にも何かに打ち込んでいるみなさん、日々の積み重ねていきお互い練習頑張りましょう^^

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