【勤続3年半】国家公務員で得た知見

人生経験

今から5年前、私は新卒カードを使い、国家公務員(国家一般職)として働くことを決めた。
結局は3年半ほどで退職してしまったが、後悔はない。寧ろ、社会人生活を公務員からスタートし、若いうちから働くことができて良かったと思っている。今回は、私が公務員生活を通して感じたことを書いていきたい。

動機

  • 自宅から職場が近い(徒歩15分!)
  • 地域のハイテク化に貢献したい
  • ブランドと安定

元々、就職は地元志向だった。自分が大学で興味を持って専門で学んできた無線の知識が活かせそうな官公庁の地方機関が実家から徒歩15分という最高の場所にあった。
真面目な話をすると、趣味のバイオリンを通して地元で演奏活動をしていたこともあり、地域の発展と安心安全なまちづくりに貢献していきたいという気持ちがあった。
そして、地元では公務員の評価が異常に高かった。実際に採用されると、家族も親戚も非常に喜んでくれた。

働いてみて

私は地方機関と本省(霞ヶ関)の両方を経験した。
【地方機関】
仕事は8-17時で終わり、月20時間以上の残業は一度もなかったスーパーホワイト。無理のない理想の労働環境。業務分担も明確に分けられており、その通りにこなせば十分。高齢化を感じつつも、毎年3人ほどの新人が入るのでそこまで不安もなかった。また、組合もしっかり機能している。自分が思うように働くことは難しいが、仕事で悩んだことはあまりない。
私は地域振興関係の部署にいたので、何回かの出張は楽しかった。
【本省】
終電で帰る日が多く、日中は電話対応(クレームの嵐)人手不足により心身ともに疲弊する。私は途中で立ち直り大丈夫だったが、病んでしまう職員は少なくなかった。それでも本省では予算確保や、法や事業を決めるまでの委員会や関係者等での議論、事業者への最終許可は自分が下すというここでしかできない達成感のある仕事が多く、大いにやりがいを感じて前向きに取り組むことができた。そして、本省の平均年齢は若い。中でも、自分と同い年の官僚は本当にすごい。彼らは頭も相当キレるが、非常にタフであり眠らず国のために走り続けている。彼らがいる限り、日本は生き残るだろう。
【待遇】
組合はかなりしっかりしている。そして、給与で生活に困ることはないだろう(独身の場合。一人で妻子を養っていくには工夫が必要だ)。福利厚生も家賃補助、地域手当、本省手当、通勤費など充実しており勤務先の生活で困ることはない。おまけに年功序列のため、毎年確実に昇給していく。ボーナスも民間企業の平均額を基準にしている。副業はできないが今のご時世、非常にありがたい。

公務員を退職し、新たな挑戦へ

私は、自分でビジネスを興し、コントロールしていくことを目指している。そのために1つでも多くの打席に立つために公務員を退職し、民間企業→ベンチャー企業を渡り歩いている。公務員人生で得たことは多い。広い視野を持つことを意識できるのもこのキャリアがあったからだ。今度は国や地域の課題に対してサービスを提案し、役立ててもらえることを目指していきたい。

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